かなりの私情が入っているので、病気とか独りよがりとかが嫌いな方は読まないで下さい。
単なる考えの整理と自己満であるのは、重々承知しています。
植物図鑑から入って、図書館戦争を通り、有川浩さんの小説を読んできたけれど、これだけは読む気がなかった。
あらすじは図書館戦争で出てきたので知っていたし、自分にとって痛い話であるということは分かっていたので。
ドラマになっていたオレンジデイズも怖くてみられなかった。障害を小道具として使ってほしくなかった。
読んでいる最中もなぜ読み始めてしまったのかと後悔しながら、それでもすぐに読了してしまった。そしてm身につまされて、自分のことをいろいろ考えている。
わたしは片耳が聞こえない。
聴覚にハンデのあるひとみさんに感情移入して、ぼろぼろ泣いた。
伸さんの率直な言葉にざっくり傷つきながら、強引に押してくる様が眩しかった。
「音楽なんか聞こえもせんのに」
わたしは音楽がすきだ。大音量のものは残された片耳の聴力を失わないために、避けているが、楽器の演奏もすきだった。
「曖昧にわらってるしかないもんな」
わたしもよくやる。
聞こえない側から放されると特に聞こえが悪いため、顔を正面に向けて神経を集中するか、ええ、とかはい、とか頷きながら笑うしかない。当然仕事の手はとまる。
聞こえてくる方向も曖昧になるのだろう。電話がどこのデスクでなっているかも判別し辛い。
「イヤミな言い方してもその人が自分のこと嫌いにならないか試してるんだって」
ちょっとした強がりや見栄が、そういう風に思われていることもあるのか、と恐くなった。
そして、知らず知らずのうちに、自分も同じように相手をためしているのではないかと気づいて愕然とした。
体のどこかにハンデがあったとしても、辛い経験をしたとしても、それが相手を傷つけて良い理由にはならないと、理屈では思っている。不幸自慢しても終着点は見えない。
初対面の人間に、わたしは聴覚障害者なんです、と言えるだろうか。
気を使わせることは目に見えているし、つくらなくても良い壁を作っている気がする。
障害などない方が良いのだし、ないように取り繕えるならそれでいいのかもしれない。
長く付き合っていくならどこかで白状(言い方は悪いかもしれないが)しなくてはいけないし、今までもそう打ち明けてみたら意外に全く気づかれていなくて安堵したこともある。同じくらい、曖昧な笑みで自然と疎遠になってしまったこともある。
後味が良い本ではなかったし、何度も読み返したくはない。
こんなに自分のことを見つめ直させられるとは思わなかったので、読んでよかったと思っている。
JUGEMテーマ:読書感想文
単なる考えの整理と自己満であるのは、重々承知しています。
植物図鑑から入って、図書館戦争を通り、有川浩さんの小説を読んできたけれど、これだけは読む気がなかった。
あらすじは図書館戦争で出てきたので知っていたし、自分にとって痛い話であるということは分かっていたので。
ドラマになっていたオレンジデイズも怖くてみられなかった。障害を小道具として使ってほしくなかった。
読んでいる最中もなぜ読み始めてしまったのかと後悔しながら、それでもすぐに読了してしまった。そしてm身につまされて、自分のことをいろいろ考えている。
わたしは片耳が聞こえない。
聴覚にハンデのあるひとみさんに感情移入して、ぼろぼろ泣いた。
伸さんの率直な言葉にざっくり傷つきながら、強引に押してくる様が眩しかった。
「音楽なんか聞こえもせんのに」
わたしは音楽がすきだ。大音量のものは残された片耳の聴力を失わないために、避けているが、楽器の演奏もすきだった。
「曖昧にわらってるしかないもんな」
わたしもよくやる。
聞こえない側から放されると特に聞こえが悪いため、顔を正面に向けて神経を集中するか、ええ、とかはい、とか頷きながら笑うしかない。当然仕事の手はとまる。
聞こえてくる方向も曖昧になるのだろう。電話がどこのデスクでなっているかも判別し辛い。
「イヤミな言い方してもその人が自分のこと嫌いにならないか試してるんだって」
ちょっとした強がりや見栄が、そういう風に思われていることもあるのか、と恐くなった。
そして、知らず知らずのうちに、自分も同じように相手をためしているのではないかと気づいて愕然とした。
体のどこかにハンデがあったとしても、辛い経験をしたとしても、それが相手を傷つけて良い理由にはならないと、理屈では思っている。不幸自慢しても終着点は見えない。
初対面の人間に、わたしは聴覚障害者なんです、と言えるだろうか。
気を使わせることは目に見えているし、つくらなくても良い壁を作っている気がする。
障害などない方が良いのだし、ないように取り繕えるならそれでいいのかもしれない。
長く付き合っていくならどこかで白状(言い方は悪いかもしれないが)しなくてはいけないし、今までもそう打ち明けてみたら意外に全く気づかれていなくて安堵したこともある。同じくらい、曖昧な笑みで自然と疎遠になってしまったこともある。
後味が良い本ではなかったし、何度も読み返したくはない。
こんなに自分のことを見つめ直させられるとは思わなかったので、読んでよかったと思っている。
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- 2012.03.25 Sunday
- 本
- 16:50
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- -
- by 恵


